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JR総合職で駅員、運転士、支社、本社勤務の後、大手日系メーカーに転職。パワハラと休日出勤・残業生活から解放され、キャリアアップと長期連休ゲットし、ようやく人間らしい生き方を手に入れることに成功。

鉄道会社から転職難しい?鉄道会社から転職するコツ5選【元JR総合職が語る】

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この記事では、鉄道会社からの転職が難しいのか?鉄道会社から転職する際のコツは何か?を解説する。

筆者はJR総合職として新卒入社後、駅員、運転士、支社、本社と一通りの業務を経験した後に、大手メーカーに転職した。

転職した理由は内向きな仕事内容や将来性の無さに入社後気づいてしまったことに加え、とどめとなった上司からのパワハラだ。

結果仕事内容やスキル面での成長実感はもちろん、年3回の10日以上の長期連休が確定しているメーカー勤務にフィットし、幸せをつかんでいる。

鉄道会社から転職しようかと迷っている方にぜひ読んでもらいたい。

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目次

なぜ鉄道会社からの転職が難しいのか

鉄道会社から転職、鉄道から転職、難しい、コツ、注意点、

・鉄道業界特有の厳しい勤務条件や高い専門性が活用しづらい
・鉄道業界内でのキャリア形成が他の産業と比較して独特
・鉄道業界の人材流動性が低く、採用に消極的

初めに鉄道会社からの転職が簡単か難しいかという質問だが、筆者の経験として「他業界から転職するより難しい」というのが結論。

転職をするのであれば早ければ早い方が良い

やはり鉄道業界で培った専門知識や技術が他の産業で直接活かせない場合が多く、募集企業から注目されない。

鉄道業界内でのキャリア形成として、高度な専門知識と技術(安全に対する意識や行動)が求められるが、それらは他企業で直接的に求められることはあまりないイメージが湧くのではないだろうか。

総合職として入社した場合でも、最初の数年が現場(研修としての位置づけ)であり、キャリア形成の観点から特殊である。

加えて、鉄道会社からの転職者自体がそれほど多くないこと・そもそも安定志向が強い業界ということもあり、募集企業側が採用に躊躇しがちという可能性が高い。

鉄道会社から転職する人の理由

鉄道会社からの転職理由
  1. 不満や疲労: 鉄道業界での仕事に対する不満や体力的・精神的な疲労
  2. キャリア形成の違い: 鉄道業界でのキャリア形成が入社前と異なる認識だった
  3. 新たな挑戦: 鉄道業界以外で新たなキャリアを考えるようになった
  4. 鉄道業界に対する不安感: コロナで10年早まったと言われる業界全体の斜陽化

それでも特にコロナ禍を経て鉄道会社から退職する人は増加しており、多くが以上の理由から退職を検討しているようだ。

鉄道会社に入社する人は今も昔も安定志向が強い。

いくらトヨタが「定年制はいつまでも続かない」とかニュースで「20代の転職経験者比率が4割超え」と言われようと、入社時点では「まあ辞めないでしょ」と考える人が大半。

しかし社会とは無情なモノで、働き続けられないくらい精神的にも肉体的にも疲労や不満を抱え辞めたくなるタイミングが来る。

そして、会社や業界に対する不安から新しい挑戦がしたくなり、このままのキャリアで良いか悩む時も一度や二度は訪れる。

筆者自身の周りでも確認できた「鉄道会社を退職したくなる理由と時期」についてまとめた記事があるので、そんな状況にいるあなたはぜひ読んでみてほしい。

鉄道会社の勤務条件 (業務量・残業・社風)

鉄道会社の駅員、車掌、運転士といった現業は異常時や研修が無ければ、かなり残業量も少なく働きやすい環境と言える。

一方で、同じ現業でも保線や電気、建築は日々突発の対応に追われ、業務量の総量が増え残業が多い印象だ。

10年ほど前、JR西日本を一躍ブラック企業として有名にした社員が亡くなる事件も現業部署だったと記憶している。

オフィス業務も部署によるものの、筆者が在籍していたときは、22時が定時と言われていた部署もあり、基本的には激務。

外から見ると地域を支える有名企業という印象を持つものも多いが、実態はかなり内向きで、独特な社風が根付いている。

周りの社員が会社を辞めるという経験がなかったり、その理解がわからなかったりする幹部の下で働くと、転職したくてもためらってしまう人も多く、この文化も転職そのものを難しくしているものと考える。

鉄道会社からの退職率と鉄道業界のブラックランキング

先述したように、鉄道会社を辞める人は少数派である。

例えば、JR東日本のCSR資料「働く環境 2022年度」によると離職率(定年退職等を除く)は1.4%と非常に低い。

新人3年離職率が証券業界約30%、保険・リース業界20%近くということを考えると1%台はほぼ誰も辞めてないと言ってもいいくらいだ。

一方で、ダイヤモンドオンラインによると「従業員の不満投稿が多い”ブラック”企業ランキング 2023上半期」ではJR東日本が最も多かったそう。

働き方に関する不満、人手不足による残業負荷やコロナによる賞与減少といった不満が爆発している。

JR西日本も、かの昔ブラック企業大賞を受賞しており、企業体質刷新が進んでいるとは言え、闇が深い。

鉄道会社からの転職するコツ5選

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鉄道会社からの転職するコツ5選
  1. 前向きな退職理由を表現する
  2. 志望動機を明確化する
  3. 鉄道会社で培ったスキルや経験を棚卸しする
  4. 鉄道会社で働いた経験をプラスに捉えアピールに使う
  5. 自己啓発を続ける

鉄道会社からの転職に限らずだが、応募先の企業にとって「あなたを採用することで業績が上がる、仕事が前に進む、将来長きに渡って還元してもらえる」といったメリットを理解してもらう必要がある。

前向きな退職理由を表現する

本当は仕事内容や職場環境、人間関係にマイナスな要素があっても極力そのような伝え方にならないようにしよう。

言い換えのイメージとしては、例えばこのような感じ。

人間関係が難しかった

より協調性の高いチームで働きたい

このように言い換えて「チームワークを重視した職場環境に魅力を感じています」といった志望動機につなげることも可能だ。

筆者

率直な思いをポジティブに言い換え、志望動機につなげる!

志望動機を明確化する

志望動機は採用担当者に自分の意志や熱意をアピールする重要なポイント。

志望動機が明確になっていれば、企業の採用担当者に「なぜこの会社を志望するのか」「なぜこの仕事がしたいのか」をしっかりと伝えることができる。

当然、志望動機が明確であれば採用担当者のあらゆる質問に対しても自信をもって動じずに回答できるだろう。

転職活動はややもすれば片手間で書類選考や面接が進むが、志望動機がしっかり考えられていない場合、面接で相当ぼろがでるから、応募する以上明確な志望動機を作っていく必要がある。

鉄道会社で培ったスキルや経験を棚卸しする

鉄道会社は鉄道業界でしか通用しないスキルや経験しかしていないと落胆する必要はない。

乗客を安全に目的地に運ぶために、きっぷの発券ミスを無くすため、キセル客を取り締まるため、自分なり心がけたことや工夫したことを思い返してほしい。

もしかしたら業務で使うからと英語学習を自主的に行ってはいないだろうか。

このような小さな工夫や努力はメモしていつでも思い返せるようにしておこう。

鉄道会社で働いた経験をプラスに捉えアピールに使う

そもそも電車はみんな乗るのに、鉄道会社のことを知らない人が大半だから、採用担当は思った以上に書類提出や面接に来たあなたに対して興味があると考えてよい。

可能であれば応募先の職種につながる経験を語ることができればよいが、そうでなくても積極的に鉄道会社で頑張ったことや困難に直面したことは語るべき。

コミュニケーションがどれだけとれるかという点規律をどれだけ守ることができるかという点で、長所としてとらえてもらえる可能性が高まる。

筆者

私は人身事故にあったときの対応や苦労話にものすごい食いついてもらえた経験あり

自己啓発を続ける

転職後、鉄道会社で身につけたスキルや経験は活きない可能性は高いが、少なくとも「応募先の職場で役に立つスキルを身につけている途中」という説明ができるような努力をしているべきだ。

何も努力せず、転職活動しているのであれば、嫌だから転職するという消極的な態度と捉えられかねない。

以下の例のように、「こういった資格や勉強をし、こんな仕事へのキャリアチェンジを目指している」と説明ができるよう、空いた時間で自己啓発を続けていこう。

主なスキルアップ
  • 英語を使った仕事
    • TOEIC 700以上、英検2級以上など
  • 経理の仕事
    • 簿記2級、ファイナンシャルプランナー検定2級以上など
  • 旅行業に関する仕事
    • 旅行業務取扱管理者
  • 貿易業務、物流に関する仕事
    • 貿易実務検定
  • 不動産、建築、工事に関する仕事
    • 宅地建物取引士 (宅建士)

鉄道会社からの転職理由・成功例

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ウェブやSNS上で明らかにされている鉄道会社からの転職理由・成功例を紹介したい。

鉄道会社からwebエンジニアの転職成功体験

筆者のSNSフォロー・フォロワー関係でもあるshunさんは鉄道会社の運転士からWebエンジニアにキャリアチェンジ。

新しい知識・スキルを覚えなければいけないプレッシャーを楽しみながら乗り越えていく姿はとても励みになる。

鉄道会社不動産開発部門からデベロッパーへの転職理由

一級建築士を保有する鉄道会社総合職の方の転職理由。

デベロッパーの業界風土や待遇を知り、生涯できるだけ長く仕事を通して社会貢献したいという想いを叶えるようだ。

インフラ企業の最重要課題である「安全性」に傾倒した保守的な姿勢に疑問を感じる機会が次第に多くなりました。大企業はみな孕んでいる課題ではありますが、組織が大きいために縦割りが強く、意思決定に時間がかかる点も気がかりでした。

コロナウイルス感染症蔓延に伴う鉄道事業への大打撃を受けてもなお、変化に対応することができなかった点が決定打となりました。

引用:みんなの転職体験記

高卒鉄道現業社員の退職希望理由

安定だけを追い求めて入社すると、このように働き始めてから不満が起こる。

長く働こうと考えるのであれば、何が好きなのか、どうなりたいかというキャリアの軸が重要。

毎年、長期休暇がないとなると本当に辛いです。
もっと真面目に企業研究しとくべきでした。
甘いかもしれませんが、電車自体好きではないので、仕事に向上心がないんです。

掲示板サイト

高卒社員からシステムエンジニアへの転職理由

このように会社に対する不安や将来の自分への不安から転職を考える人も多い。

この方は転職後仕事量も増え大変といいながらも、人の役に立っている、仕事を面白いと思えるようになっている自分に出会えたようだ。

平凡な毎日を送っていく中で、大先輩の方が定年退職で辞めることになりました。

その方は、この業界40年以上を数える大先輩で、昔の鉄道業界のことや他社のこともよく精通されていて、知識豊富な方でした。

その方が定年退職して再就職した先が、駅の清掃委託会社の清掃員だったのです。

自分が大先輩と思っていた方が、その知識を生かせずに清掃員の立場で仕事をしなくてはいけないことを知ったとき、「自分たちの仕事は他の業界では通用せず、会社に守られている」という現実を見たのです。

自分たちがいざ外に出たら、会社の看板無しでは何もスキルもない人間である。それでは長い人生の最後が不幸になってしまうのではないかと考え始め、手に職をつけたいという思いが強くなった。

引用:転職体験談

鉄道会社からの転職を考える際の注意点

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様々な理由で鉄道会社からの転職を考える人がいると思う。

筆者自身も結果的には転職を選んで正解だと考えているが、鉄道会社にも良い面・悪い面があることを理解すべきだ。

安定した雇用・給与に社会貢献性、目の前のお客さんに喜んでもらえるという仕事は、多くの業界・仕事では得られないものである。

社会的信用度も非常に高いため、住宅ローンの審査等で落ちづらい点は将来を考える上で大きなメリットだ。

当然路線をフリーで乗れるパス(職務乗車証)や家族も使える割引券、持ち株といった福利厚生も鉄道会社ならではの魅力。

一方で、以下のように残業代がでない、業界や会社に変化が見込めず将来リストラされるかもしれない、パワハラ・モラハラで出社するのもきつい、そんな状況であれば一刻も早く逃げ道を確保しておいた方が良い。

今すぐ転職を考えるべき状況
  • 激務・薄給 (残業代がでない)
  • 会社や業界に変化が見込めない
  • 仕事や人間関係により、会社に行くだけで辛い

こちらの記事で、あなたの状況に沿った次のアクションを提案できると思う。

鉄道会社から転職するための具体的な方法

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当ブログでは鉄道会社からの完全転職ロードマップを書いている。

いきなり「転職エージェントで最低3社登録してください!」という転職ブログにありきたりな方法ではなく、鉄道マンとして過去の自分に見せられる内容を書いていると思うので安心してほしい。

かなり昔の話になるが、筆者の実体験も書いた。

キャリアチェンジしたい人にとって今はかなり有益なツールやサービスが無料で使えるので、最大限使ってみると良い。

鉄道会社から転職難しい?鉄道会社から転職するコツ5選【まとめ】

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この記事では「鉄道会社からの転職が難しい理由」「鉄道会社から転職するコツ5選」を中心に解説した。

鉄道会社からの転職が難しい理由

・鉄道業界特有の厳しい勤務条件や高い専門性が活用しづらい
・鉄道業界内でのキャリア形成が他の産業と比較して独特
・鉄道業界の人材流動性が低く、採用に消極的

鉄道会社からの転職するコツ5選
  1. 前向きな退職理由を表現する
  2. 志望動機を明確化する
  3. 鉄道会社で培ったスキルや経験を棚卸しする
  4. 鉄道会社で働いた経験をプラスに捉えアピールに使う
  5. 自己啓発を続ける

鉄道会社からの転職は他業界からの転職に比べれば難しいが、だからと言って絶対にできないわけでもない。

正直に言って、転職するのであれば早ければ早いほどいい

しかし、先を急いで会社を辞めてからとか、行きたくもない会社に転職してから悩むことは絶対に避けてほしい。

今回の記事を参考に、少しでもあなたの悩みの解決に繋がれば幸いである。

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画像は各社公式サイトから引用

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