日勤・夜勤の勤務形態、自分の意志でコントロールできない残業、休日・繁忙期の異常時対応、人の命を預かる責任感・・・。
もう嫌だ!鉄道業界から逃げ出したい!
そんな風に思って、このサイトにたどりついた人も多いのではないだろうか。
筆者は鉄道会社を辞めて大手メーカーに転職したが、最初に躓いたのが「自己分析」だった。
本記事では筆者の体験談を交えながら、自己分析の大切さ・おすすめの自己分析・適職診断ツールを解説していく。
- 自分が何の職業に向いているのかわからない
- 鉄道会社からの転職でどのような自己PRをすべきかわからない
- 自己分析・適職診断ツール(できるだけ簡単にできるもの)のおすすめを知りたい
興味がある方はぜひ気になった自己分析・適職診断ツールを1つでも体験してみてほしい。
社会人転職に自己分析ツールが有効な理由
- 自分の好きなものを知ることができる
- 自分の苦手なものを知ることができる
- 自分の経歴の棚卸に役立つ
- 他業界に必要な素質やスキル等特徴を把握できる
自己分析ツールが有効な理由は上記のとおり。
自己分析にはキャリアカウンセリング(コーチング)、企業内の研修や講習などさまざまな方法があるが、中でも「簡単かつ的確な結果がでる」と就活生や社会人に人気なのが、自己分析ツール/適職診断ツールだ。
基本的には無料で「性格や価値観の傾向、適性のある業種・職種を診断できるツール」を自己分析ツール・適職診断ツールと呼ぶ。
自己分析なんて面倒くさそう、時間かけてる暇もない、一刻も早く転職したい!
という社会人も一度最後まで話を聞いてほしい。
社会人は就活生のように自己分析をしない
自己分析なんてほとんどの人にとっては就活でエントリーシートを埋めたり、面接対策に準備したりして終わりな代物。
社会人になったら、日頃の業務で手いっぱい。
多くの社会人は目の前の仕事を「好き・嫌い」や「向き・不向き」という考えではなく、やらなければいけないからやるという考え方で取り組む。
そして、転職活動をする際に初めて自己分析を再開する。
社会人が自己分析を活用できる機会とは
自己分析ツールは転職活動に使って終わり!と思う人も多いと思うが、それだけではない。
章の冒頭で紹介した、
- 自分の好きなものを知ることができる
- 自分の苦手なものを知ることができる
- 自分の経歴の棚卸に役立つ
- 他業界に必要な素質やスキル等特徴を把握できる
によって、今働いている会社で自分自身がどうなりたいかを考えるきっかけにも役立つ。
商品企画をしたいと思っていたけど、なんかしっくりこない。
実は営業向きの性格だった!
こんなことが意外とある社会人生活。
自己分析が全てではないが、モヤモヤを抱えながら仕事をしている人にとっても自己分析はおすすめだ。
鉄道会社からの転職で自己分析ツールが役立った理由
ご存じのとおり、筆者はJR事務系総合職出身。
駅・運転士経験で約2年、支社本社でその後数年を過ごした後に転職活動を行ったが、いわゆる職務経歴書や自己PRを書くのに本当に苦労した。
大してアピールできる経験がないし、好き・嫌い、向き・不向き全てわからん。
「安定」とか「日本を支えるインフラ」という怠けた考えで、鉄道会社に入り異業種に転職しようものだから、理由づくりも大変である。
そんな時に、自己分析ツールを通じて数年ぶりに自分がどのような人間なのか、考え方や判断の軸となることはなんなのかを掘り返すことができた。
このような軸を見つけられると、過去の経験と関連付けて自分というものを肉付けすることができるようになる。
鉄道会社から転職を考える理由や、その結果どうなりたいか、なぜそう考えるかを整理できた。
無料・登録なしも!おすすめ自己分析ツール・適職診断7選
<自己診断・適職診断ツール一覧>
ツール名 | 適職診断NAVI | 16Personalities | エニアグラム性格診断 | コンピテンシー診断(ミイダス) | グッドポイント診断 (リクナビNEXT) | ジョブリシャス診断 (マイナビ転職) | 価値判断診断 (ASSIGN) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
登録 | 不要 | 不要 | 不要 | 必要 | 必要 | 不要(全結果見る場合必要) | 必要 |
所要時間 | 5分 | 5分 | 5-10分 | 35分 | 30分 | 5分 | 3分 |
精度・納得度 | |||||||
診断結果ボリューム | サイト1スクロール | サイト1スクロール | サイト1スクロール | A3資料程度 | サイト1スクロール | A4資料程度 | A4資料程度 |
良い点 | スマホですぐにできる・結果充実 | 5分でできるが精度高い、メールアドレスに結果を共有可 | 1つのページで簡単に診断 | 自己分析・適職診断のボリューム | 企業応募時に診断結果を共有可 | 気軽に自己分析したい若手にピッタリ | 簡単3分で精度高い診断結果 |
いまいちな点 | 「戻る」ができない | 適職診断ではない | 特徴(タイプ)以外の情報がない | 特になし | 適職診断ではない | 詳細解説はない | 特になし |
公式サイト | 公式 | 公式 | 公式 | 公式 | 公式 | 公式 | 公式 |
自己分析が転職活動だけではなく、今後のキャリア形成にも役立つことが理解できたと思う。
ここからは無料・登録不要の内容多めでおすすめの自己分析ツールを紹介する。
登録必要なツールも、転職サイトや求人チェックに使える有益なサイトなので、興味があれば一度覗いてみると良い。
無料・登録なしで特におすすめ【16Personalities】
無料・登録無しでできる自己分析ツールの中で特におすすめあのが、16Personalitiesだ。
「ぞっとするほど当たる」と評判の性格診断テストで、質問は全60問で16個の性格タイプのうちから判断される。
採用選考時の適正審査に使う企業も増えているようだ。
筆者は擁護者であった。
ISFJ-Tという記号が16Personalitiesの中でタイプを示す。
日本だけではなく、世界中で使われているツールなので、ウェブでこのタイプを検索するとかなりの分析・検索結果が出てくる。
無料・登録無しではここまでだが、これでもかなり役に立つ。
より詳細な回答を得たい人は、599円で「アドバイスと洞察(全15ページ)」をPDFでダウンロードすると、以下の情報を入手できる。
- あなた特有の長所短所
- 恋愛関係
- 友人関係
- 子育てのスタイル
- キャリアパス
- 仕事における傾向
高い精度で自分の性格について詳しく知りたい人、強み・弱みをはっきりさせたい人におすすめ
\ まずは自己分析したい方におすすめ! /
無料・登録ありで特におすすめ【ミイダス/ASSIGN】
続いて、無料だが、登録が必要な2つのツール。
もちろん筆者は両方診断したが、この2社の良い点は自己分析ツールの結果から、適職診断の結果までかなり具体的に得られ転職・就活に活かしやすい。
私が鉄道会社から転職するときになかったサービスの1つ。当時あれば絶対に活用していた。
ミイダス コンピテンシー診断
ミイダスは自分自身の市場価値を図ることができる転職サービス。
職務経験やスキル情報、適性から転職希望者の強みを診断する転職アプリだが、 同社が提供するコンピテンシー診断は、自己分析・適職診断としてはトップレベルの知名度を誇る。
130問の質問に30分程度かけて回答していくと、A3サイズの特大ボリュームで様々な診断結果を得ることが可能。
もちろん無料なので、転職を考えている人ならばやらない理由はない。
- 性格の特徴
- 職務適性
- 上下関係適性
- ストレス要因
\ 自分・仕事の棚卸に最適! /
※無料で使える自己分析ツールトップレベル
ASSIGN 価値判断診断
ASSIGNは20代から30代の若手プロフェッショナルのハイエンドな仕事の検索をサポートする専門の求人サイトおよび人材紹介会社。
同社の価値判断診断ツールは日本初のAIキャリアシミュレーションを駆使し、個人の経歴と価値観から天職を診断するもの。
たった3分、24問の質問に回答するだけで、職種×業種のおすすめを提示してくる。
筆者の天職は、3位が不動産×セールス、2位が消費財×法人営業、1位がアパレル×マーケティングとなった。
全く合致しているわけではないが、言われてみればむいているかもしれないなと気づきを得たところだ。
本当に信用できるのか?と思いきや、天職の精度はかなり良いし、評判も◎。
若手ハイエンド特化の転職サポートとなるため、転職サポートそのものの対象ユーザーになるかは別として、診断ツールだけでもやっておくと良い。
- あなたの天職 (キャリアシナリオ7位~1位)
- 考え方や働き方のこだわり、価値観
\ 次のキャリアに迷ったら絶対やるべき! /
その他の自己分析ツール
紹介した3つ以外の自己分析ツールについても簡単に紹介する。
適職診断NAVI
適職診断NAVIはパーソナリティ、キャリア価値観、思考スタイルに関する質問35問程度に回答するだけ、スマホで5分でできてしまう分析ツール。
性格に加えて、マッチする職種(職業)まで提案されるため、仕事選びに役立てることも可能。
パーソナリティに加えて、キャリア志向性や思考スタイルも得られるので、転職・就活に直接使える。
とはいえあくまで参考に。筆者には医者・看護師が向いているとは思えないので、精度はぼちぼち。
エニアグラム性格診断
エニグラム上のような質問に対して当てはまればチェックをいれていくだけの簡単作業。
90問あるが、5~10分程度で完了するだろう。
結果は9タイプの性格に合致するチェックの数が表示される。
チェック数の一番多いタイプがあなたの性格を最も表す性格である。
筆者の場合は、タイプ6「忠実な人」となった。
忠実さが求められる鉄道会社勤務は向いていたのかも知れない。
グッドポイント診断 (リクナビNEXT)
グッドポイント診断は大手転職サイトの「リクナビNEXT」が運営している無料の自己診断ツール。
300問程度の質問に答えていくと、親密性・決断力・感受性・・といった18種の性格・気質の中からあなたの強みを5つ診断できる、というものだ。
300問あるから回答を得るのに20-30分必要。
結果自体はこのようにシンプルだが、自己PRに使えるひらめきや過去の経験が思い浮かびそうではないか。
診断結果自体は非常に高い精度という訳ではないが、転職サイト大手のリクナビNEXTが運営しているだけあって優れた点がある。
求職者側のメリット:面接アピールに使える強みに気づき自己PRや職務経歴書を改善できる
企業側のメリット:グッドポイント診断の結果を送付することで応募意欲の高さ・面接で見えないマッチングを見ることができる
リクナビNEXTは転職サイトとしても求人案件が網羅されているため、せっかく診断するのであれば登録して求人を覗いてみることをおすすめする。
ジョブリシャス診断 (マイナビ転職)
ジョブリシャス診断はマイナビ転職が提供する無料の自己診断ツール。
マイナビへのログインなく、回数制限なしで診断できる。
簡単でシンプルな質問20個に回答していくと、「ジョブタイプ」「シゴト性格」「イキイキできるシゴト環境」「シゴトでの強み・弱み」「相性の良い上司・部下・同僚」「ストレスを感じる一言」それぞれの結果を確認可能だ。
上記のような結果にA4程度の情報量を閲覧できるが、ポイントはここに示されている「ディグラム波形」。
このディグラム波形はマイナビのみならず自己分析部門で一般的に使われる用語となるため、この波形を検索することでより自分の性格を深堀できる。
筆者を例にとると「ディグラム波形 N型I」で検索すると、様々な情報が出てくる。
転職希望者だけではなく、自分の職場が合っているか知りたい若手や新入社員がやってみるのも面白いだろう。
社会人転職用の自己分析ツール【よくある質問】
自己分析ツールにはどのくらいの時間をかけるべき?
1つの自己分析ツールは最短数分~最大でも30分程度。
10個も20個もやっても迷子になるだけなので、それなりに詳しく解説している無料自己分析ツールを3~4つ、1時間くらいでまとめてやってしまおう。
迷ったら「16 Personalities」と「ミイダス」だけでもやってみよう!
自己分析ツールは誰でも使える?
自己分析ツールは誰でも簡単に使える。
登録不要のものであれば、HPからそのまま診断も可能。
登録必要なものの場合、メールアドレスに診断結果が送られることで後から活用することもでき、便利だ。
有料の自己分析ツールは無料のものと何が違う?
有料の自己分析ツールは無料の自己分析ツールに比べて、より詳細な分析結果を提供することができる。
より多くの診断項目や診断方法、ものによっては心理学や高度な分析技術を用いているため精度も高い。
ただし、無料の自己診断ツールでも十分に自己分析できるので、まずは無料のものから始めればいいと思う。
診断結果の信頼性や正確性は?
ツールによって異なる。
血液型や星座占いの結果を見て、「あ、確かに自分ってこういうところあるな」と気づきを得たこともあると思うが、まさにそれと同じだ。
得られた診断結果を鵜呑みにするのではなく、結果を参考程度に考え、自分の過去の経験・周囲の意見も取り込みながら、診断結果を自分の言葉で整理できるようになることがゴールだ。
Yes/Noの白黒つけすぎて本来の自分から離れたり、逆にどちらでもないを選択しすぎて特徴のない結果になったり、はあるある。
落ち込む必要はない!
社会人向け自己分析ツール・適職診断7選【まとめ】
今回は社会人向けの自己分析ツール・適職診断ツールを7つ紹介した。
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どれから始めたらいいか迷った人は、登録無しなら16Personalities、登録が必要でも詳細な診断ツールを使いたければ、コンピテンシー診断または価値判断診断をまずやってみよう。
スマホで完結する診断も多いが、PC作業の方が網羅的に見やすい。
転職活動に向けて自己分析を始めたいが「お金がない」という方には、パソコンのレンタルを活用する等、初期費用を抑えて活動するのもアリ。
- 自分の好きなものを知ることができる
- 自分の苦手なものを知ることができる
- 自分の経歴の棚卸に役立つ
- 他業界に必要な素質やスキル等特徴を把握できる