近鉄で働くの疲れた。もう辞めたい!
「近鉄(近畿日本鉄道)で働くのがきつい・辞めたい」と考えているあなたへ。
この記事では、元JR本州3社の総合職の筆者が「近鉄を辞めたい」という悩みに対して、ウェブやSNS情報をもとに近鉄を辞めたくなる理由とその対策を紹介する。
また、退職理由・実際に辞めようとしている人々の声やキャリアパスを紹介しながら、あなたの「近鉄 辞めたい」にまつわる疑問に答えるべく、情報を網羅的に解説していく。
キャリアを考えることは自己実現の旅だ。
新しいキャリアの第一歩を、この記事とともに踏み出してもらえればうれしい。
地方大手私鉄の中で名鉄についで「辞めたい」検索が多い近鉄の謎を解き明かす。
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近鉄を辞めたい!理由は将来性?激務?
近畿日本鉄道(近鉄)は大阪府、奈良県、三重県、京都府、愛知県を結ぶ日本の大手私鉄。
近鉄不動産や近鉄百貨店、近畿日本鉄道を参加に抱える、近鉄グループホールディングスにより運営されている。
・大阪、奈良、伊勢志摩、津などの主要都市を結ぶ広範囲な路線網
・しまかぜやひのとりなど特急サービスが充実
・伊勢神宮や吉野山など観光地へのアクセス提供
・バス事業や不動産事業を通じた地域コミュニティとの連携
このような特徴から、東海・近畿在住者にとってはかなりの知名度・ブランド力がある。
日本を代表する大手私鉄の近鉄で働くことは多くの人にとって憧れではある一方、このページを見ているあなたは、実際に働いてみてさまざまな問題に直面したはずだ。
労働環境に関するデータや激務と噂される具体的な事例を口コミサイトやSNSを中心とした退職理由の面からみてみよう。
近鉄の労働環境実情
近鉄GHでは2021年度までの採用者数に対する離職者数・離職率を公表している。
こちらが近畿日本鉄道(株)の離職者数と離職率。
年度 | 離職者数 | 離職率 |
---|---|---|
2021年度 | 161人 | 2.3% |
2020年度 | 130人 | 1.7% |
2019年度 | 151人 | 2.0% |
コロナ禍を経験したこの3年間では若干の増加。
過去5年でみてもじりじりと上がっているものの、令和3年の運輸業界の平均離職率11.5%(厚生労働省 雇用動向調査)と比較したらかなり低水準だ。
平均年齢は46.3歳で、平均勤続年数は22.6年(2022年3月31日現在)と非常に安定した雇用先のようにもうつる。
それでは近鉄退職を考えている人はどのような理由で辞めようとしているのか、調査結果が以下だ。
近鉄を辞めたい・退職理由ランキング
知恵袋やSNS、転職関連口コミサイトを元にまとめると、退職を考える主な理由として、給与面や自分のキャリアパス、ワークライフバランスの確保、会社の将来性に対する限界を感じることが挙げられる。
- 激務・ワークライフバランス確保が困難
- 給与・福利厚生に不満
- 自身のキャリア
- 人間関係の問題
- 会社の将来性への不安
特に退職の決め手となるような問題点を詳しく見ていこう。
激務・ワークライフバランス確保が困難
近鉄社員の退職理由としてダントツで多く上がった声が「激務」だった。
近鉄ならではの勤務体系やコロナ禍を経た長時間労働やシフト制の厳しさは、従業員にとって一層のストレス源となっている。
ワークライフバランスを重視する若手社員を中心に、会社に対する不満が顕在化していることが分かった。
人手不足が顕著です。全く人が足りていません。休日出勤で何とか間に合わせている状況。宿泊所の施設の設備が古すぎます。また2人部屋が基本です。
参照:openwork
休日出勤や拘束時間の長さ、設備の古さなどに言及する声が多め。
給与・福利厚生への不満
給与や手当の少なさに関しても退職理由の声として多くの数を占めていた。
若手が働くモチベをなくし辞めていっているというコメント多し。
他の近鉄の評判・退職理由を見てみたい方はこちらから!
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近鉄退職者のリアルな声
近鉄電鉄を退職した人々の中には、さまざまな背景と経験を持つ人たちがいる。
多くは過酷な労働環境や給与面に対する不満から退職を決断した。
また、別の退職者は「社内で思ったように評価されず、キャリアアップのために退職を決意した」と話す。
実際の退職者の声を聞くと「辞めてよかった」と感じる人が多いものの、逆に「戻れるならもう一度働きたい」「悪い会社ではなかった」と後悔している人もいる。
鉄道業界から転職したある退職者は「自分のスキルアップのために転職したが、新しい環境でも似たような問題に直面した」と語る。
近鉄を辞めるという決断が、一概に正解とは言えない複雑さを感じさせる。
辞めてよかった?後悔している?
近鉄を含めた鉄道会社から辞めた人々の中で、退職に対する感情は様々だ。
一概に「今嫌だからやめるという判断」が正解とは言えない難しい選択であるのは確か。
ただOpenworkや転職会議にもあるように、コロナ禍を経て退職が目立つという点は、入社時の期待値と労働環境の実態が合っていなかったというケースが多かったからであろう。
退職後のキャリアパスとメンタルヘルス
近鉄を辞めた後のキャリアパスは人それぞれ異なる。
多くは異なる業界への挑戦を選ぶ人であり、この場合、新しいスキルを身につける必要、さらに新しい職場での適応や人間関係の構築に苦労する場合すらある。
近鉄の業務で心身疲労を起こして転職をする者に対しては、メンタルヘルスへの影響も重要な課題。
鉄道会社で経験したつらい思いを繰り返さないよう、注意しなければならない。
近鉄を辞めた後のキャリア事情
- 他の鉄道会社
- 公共機関
- 民間企業
- 物流・運輸業界
- 公務員、公益法人やNPO
- 自営業・フリーランス
Openworkや転職会議、SNSをみても近鉄退職後の元社員の声がなかなか拾えないものの、おおむねJRや大手私鉄他社の退職者と同様のキャリアチェンジをしているものではないだろうか。
鉄道業界同士の転職
筆者の周囲を見ていても他の鉄道業界に転職する例はまれだが、動力車操縦者免許や駅員・輸送指令としての知識があれば、他の鉄道会社で即戦力として期待してもらえる可能性は高い。
筆者の周りでは、総合職の若手が帰省しなければならなくなり、地元の鉄道会社の総合職に転身した例があった
コロナ禍で大きく変化した就職先としての鉄道業界。
大手鉄道会社を中心に「カムバック制度」と呼ばれる、転職した社員の出戻りを歓迎する制度が発表されているほどに人手不足となっている。
近鉄では今のところカムバック制度は実施されていないようだ。
鉄道業界外への転職先・キャリアチェンジ
若手社員の一部は近鉄や他鉄道会社の働き方や将来性に不安を持って転職を考えるため、同業界への転職は少ない。
さらなる安定を求め公務員として働く者
国や地域への社会貢献を重視し公務員やNPOを選択する者
もともと持っていたスキルを活用してフリーランスとして活動する者
近鉄時代に運よく異動できた不動産経験から不動産会社にすべりこむ者
ただ、大多数は鉄道とは関係のない民間企業で新たなキャリアを歩み始める。
東海近畿随一の大手私鉄という高い信頼・安定をよりどころに近鉄への入社を決めたあなただからこそ、次のキャリアを考える際はもう一段深く考えるようにしたい。
近鉄で働くか、辞めるかどうか、キャリアについて迷っているあなたはこのまま読み進めてほしい。
近鉄を辞めたいと思った時の考え方- 新たなキャリアパス
たとえ転職しようが、その場に残り続けようが、近鉄を辞めたいと思ったあなたには、キャリアと人生を再設計する絶好の機会が訪れている。
近鉄を辞めたいと考えたあなたはシンプルな二つの方法で今後のやるべきことを整理してほしい。
転職をすべきか留まるべきか
近鉄でのキャリアに悩んだ時、今すぐ転職を選ぶのではなく少しだけ立ち止まって転職するか、キャリアの悩みを相談するか考えてみてほしい。
以下は転職すべきかどうか悩んだ時に、10秒でできるチェックリストを作った。
- 激務・薄給
- 会社や業界に変化が見込めない
- 会社に行くだけで辛い
特に心身疲れ切ってしまった、異動も願わず将来が見えないなんて場合は、悩まず転職活動を始めるべき。
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- 転職したい理由があいまい
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それじゃあ、どうしたらいいのと思った方は、ポジウィルキャリアの公式サイトを一度見てみてほしい。
筆者も2回目の転職で45分の無料カウンセリングを経験したが、普段周りに言えない悩みを吐き出すだけでも楽な気持ちになれるはずだ。
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鉄道社員の転職ロードマップ
鉄道会社の転職ロードマップの記事を作っている。
手順と目安となる期間についての参考がこちら。
トータルで3か月目安。仕事が忙しく応募や面接がこなせない人も、最長で6か月程度を目安にしないと、妥協や後悔が生まれるので気を付けること。
筆者はトータル1年くらい活動したので、間延びした期間もあった
転職を決意するタイミングと同時に自己分析を行う。
自分に合った職場を見つけるためにはなりたい自分について思いを馳せるだけではなく、客観的な向き不向きを知っておこう。
近鉄を辞めた後 – 未来のライフスタイル設計
転職は単に新しい職場を見つけること以上の意味を持っている。
多くの近鉄社員が抱える問題「働き方とライフスタイルの両立」を根本から見直し、より良いバランスを実現するチャンスにするべきだ。
やりがいや給与面で不満のある人はそれらを解消できる職場探しのチャンス
このような転職後のライフスタイル設計を考えておくことも大事。
転職後のキャリアパスと生活のバランスを考えるうえで着目するポイントを整理してみた。
これを考えるべきと感じた理由は筆者自身の経験から。
筆者は自ら希望して海外関連の仕事にキャリアチェンジしたが、仕事は多忙で海外出張・海外赴任も。逆に言えば、家庭や生活のバランスを考えていなくて周囲に負担かけたと反省!
転職後の生活とキャリアのバランス
転職は新たな働き方と生活のバランスを模索する絶好の機会である。
現業で時間管理や体調管理に苦しんでいる人は、転職後どのようなオンオフを過ごしたいか考えておいた方が良い。
ワークライフバランスの重要性
ずっと昔は「24時間働けますか?」なんていうテレビCMが流れていた気合と根性の時代だったが、今やワークライフバランスは働く本人だけでなく、会社側が配慮して守る必要があるほど一般的になってきた。
ワークライフバランスが確保されてこそ、仕事の効率を高め、同時に個人的な充実感も得られる。
結果的に過度なストレスもかからず、全体的な生活の質の向上が期待できる。
新しい働き方と家庭の両立
配偶者や子供を持っている人にとっては、家庭との時間も重要視したい。
仕事と家庭生活の両立は、多くの転職希望者にとっての課題。
これまで現業勤務だった人は家族とすれ違いになる時間や休日が取りづらいといった問題を抱えていたかもしれない。
転職後どういうスケジュール感で日々を過ごすかは、家族とも相談をしておこう。
転居を伴う転職、転職後の異動・海外赴任などはしっかり話し合いすること
継続的なキャリア発展と自己成長
一方で、転職を経て得られる新たなキャリア機会は、自己成長の道を広げるのでこれはこれで大事にしたい。
転職して終わりではなく、資格取得や継続的な学習をすることで、キャリアの長期的な発展に追い風を与えられる。
資格取得と学習の機会
転職を考えるタイミングから転職活動中、また転職後に得られる新たなスキルや知識は、自身の専門性を高め、市場価値を向上させ続ける。
近鉄で普通に働いていては得られない知識・経験を磨き続けることで、転職面接中の大きなアピールになる。
例えばこのような仕事と資格の組み合わせ。
- 英語を使った仕事
- TOEIC 700以上、英検2級以上など
- 経理・財務の仕事
- 簿記2級、ファイナンシャルプランナー検定2級以上
- 旅行業の仕事
- 旅行業務取扱管理者
- 貿易業務、物流に関する仕事
- 貿易実務検定
- 不動産、建築、工事に関する仕事
- 宅地建物取引士 (宅建士)
人生の次のステージへ向けた準備
近鉄での仕事や社内研修・資格取得は同社内でのキャリアアップに貢献できるものだが、転職時にはそれほど役に立たない可能性もある。
新しい仕事を選ぶ際は、なるべくそのスキルがどの業界でも、どんな場所でも活用できるような仕事を選ぶことをおすすめする。
長期的な視点でキャリアを計画し、自己成長のための継続的な取り組みを行うことが、将来のさらなる成功への鍵となるはずだ。
筆者は転職活動前から英語を集中的に勉強していたので、後に海外キャリアを掴めている
近鉄を辞めたい!退職希望者の声と転職ロードマップ
「近鉄 辞めたい」という声には、辞めたい理由に共感してほしい、他の人の退職理由を知りたい、どうしたらいいか知りたいといった悩みが込められている。
今回はその「近鉄 辞めたい」悩みに対して解決の糸口となるような解説をしてきた。
体調面の懸念、大きな業務負荷や成長面での実感のなさから多くの社員は退職を検討するが、鉄道会社勤務特有の転職の難しさがあるのも事実。
一方で、自己分析ツールや転職サイト・エージェントといった支援サービスを活用することで、自身で抱える悩みが解決することもある。
まず、自己分析を通じて自分の強みと価値観を理解し、向いている業界・業種を把握すること。
どうなっていたい、何をしていたいか長期的なキャリアで考え、自分の将来像に合わせた職場を選ぶこと。
もし時間があれば、鉄道会社社員ならではの苦労を理解した筆者が書いた転職ロードマップに目を通してみてほしい。
転職活動中・転職後のステップでは、自分自身の生活とキャリアのバランス、さらに自己成長の機会も追求していこう。
以下の表に、この記事の主要なポイントをまとめた。
セクション | ポイント |
---|---|
転職すべきか留まるべきか判断 | こちらから判断ポイントを確認 |
(転職する場合)自己分析 | 自分の強み、弱み、興味、価値観を理解し、適した業界や職種を選ぶ |
今の不満となりたい自分書き出し | 自分が抱える現状とあるべき姿のギャップを把握する |
転職エージェントに登録 | 転職エージェントで上記をブラッシュアップし応募に進む |
面接で場数をこなす | 希望する企業への面接で転職活動のコツをつかむ |
生活と仕事のバランス キャリアの目標に向けて成長する | 転職はゴールではない。 生活の安定と長期的な成長を目指し努力をする |
このようなキャリア再検討を通じて、あなたの将来に新たな意味と方向性をもたらすことができると信じている。
不安があればいつでも問い合わせページからコンタクトしてほしい。
転職するかしないかは、転職活動やキャリア検討をした後からでもできる。
まずはリスクのない範囲で動いてみてはどうだろうか?