この記事の内容
・駅員の仕事内容と1日のスケジュール
・駅員あるある(メリット・デメリット)
・駅員に向いているか調べる方法
駅で働いている人ってどんな仕事してるの?
何が楽しくて、何がキツイ?
こんな疑問に、元JR総合職で駅員・運転士それぞれの現場経験を持った筆者が解説する。
駅員の仕事そのものに興味を持っている人はもちろん、駅員として実際に働いているが、きつくてこの記事にたどり着いた人へのアドバイスも合わせて行いたい。
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駅員の仕事とは? 仕事内容から理解する駅員の現場
駅の規模や管理区分にもよるが、駅の業務は主に3つに分けられる。
・出札業務
・改札業務
・輸送、運転業務
大きな駅で働く場合この中から1つの業務に集中することもあるが、中小駅勤務の場合これら全てを行うことになる。
駅員として幅広く経験したい人におすすめだ。
中小駅で働きたいです!とアピールすれば確実に中小駅で働けるはず。みんな有名な駅や地域を希望するから。
出札業務 (窓口対応)
出札とはきっぷの発券業務のことだ。
あなたも一度は「みどりの窓口」で新幹線や特急のきっぷを購入したことがあるはず。
お客さんの求める行き先や時間にマッチするきっぷを発券して、お金を受け取ることを出札業務と呼ぶ。
きっぷを出すためにカタカタ叩いている機械のことをマルスと呼ぶ
最初はひらがなを入力するのすら時間がかかるが、慣れてくるとスマホよりも早く扱えるようになるから安心して良い。
行き先、時間指定、経路変更、割引、お得なきっぷの呼び出しといった仕事の大体がマルス一つで片付く。
窓口がたくさんある駅では、一番窓口を担当している社員が一番スキル高いエース社員であることが多い。
筆者が在籍していた頃は、団体乗車券など一番窓口でしか対応できないきっぷがあったことを記憶している。
1日のスケジュールはこんな感じだ。
始業。
点呼を終えて持ち場の窓口に。
前日の泊まり勤務との引継ぎを終えて窓口での販売開始
1か月先乗車のレア切符目当て電車マニアや高齢者向けの切符販売がメイン
10-20分程度の休憩を挟みながら、きっぷ販売を続ける
1日に2回あるうち1回目の売上金回収
引継ぎ後に販売したきっぷと収受した金額の整合性を確認する
夕飯まできっぷを売り続ける
夕方は学生や用事を終えたサラリーマンが多め
最終電車が出るまで、ひたすらきっぷを売り続ける
新幹線の最終直前までバタバタ
その後窓口終了までは、時折くるマニアと勝負!
窓口を締めたら少し片づけをして、駅についている風呂・寝室で仮眠
自動起床装置に起床時間を入力しておやすみなさい
自動起床装置で起床。慣れると時間直前のスイッチ音で目覚め
睡眠時間は4~5時間が一般的だった
静かな朝からひたすらきっぷ販売
サラリーマンが多くスムーズだが、たまに朝一番酔っ払いに絡まれることもある
9:00になったら窓口を締めて最終の売上金確認、これが終われば翌日の出勤者に引継ぎで終わり
売上金がシステムと合致しないとさかのぼって調べる羽目に
この後研修が入ったり、何もなければ同僚とお昼を食べに行ったり
改札業務
改札業務はその名の通り、改札口付近で乗り越し精算や問い合わせに対応する業務だ。
酔客対応やクレーム、遅延・運転休止の案内もするハードな印象を受けるかもしれないが、平常時は穏やかな時間が流れる職場。
観光地を抱える地域の駅だと、地元出身社員を配置することが多い。
筆者が働いていた時は、大卒ではなく高卒社員の多くが改札・大卒社員の多くが出札というようにある程度わかれて配属決定していた。
高卒社員がいきなり社会の厳しさを思い知らされる改札業務は鉄道員人生の登竜門だ。
どうでもいいけど、改札担当者が一番恋愛してるイメージ
ほとんど改札口で「ありがとーございまーす」というか、トラブル対応するか、事務所できっぷ払い戻しを行っているか、のどれか。
輸送・運転業務
輸送・運転業務は、駅のホームで電車の発車、到着をアナウンスしたり、異常時などに乗務員に指令からの指示を伝えたり、信号取り扱いを行ったり、電車の連結・解放をサポートしたりと、縁の下の力持ち的な役割を果たす。
新卒からこの部署に入る人は少なく、一度車掌や運転士を経験してから戻るような玄人が多い職場。
はっきり言うと人気はないが、経験としてはかなり貴重。鉄道員としてのキャリアも広がりやすい。
こちらも1日のスケジュールは省略。すまん、知らないんだ。
分岐器がないような駅では輸送・運転業務社員は配置されず、出札・改札社員がラッシュ時のホーム要員になることもある。
駅員の仕事に必要な資格・経験
駅員は鉄道の運行や旅客の安全確保に携わる重要な仕事だ。
駅員になるためには、運輸と鉄道に関する知識や、現場経験、そして対応力が求められる。
駅員として必要な資格
と、言いながらも駅員になるために必要な資格は、原則としてない。
鉄道会社によっては、運輸業務や鉄道に関する知識を証明できる資格を有している人を優遇する場合がある。
また、JRの場合は社内で「駅業務」「運転業務」といった教育を受け、それら資格によって仕事内容や役職のステップアップにつながる。
駅員に必要な経験
鉄道業務の現業や総合職は、駅に配属されて、出札業務や改札業務などの現場を経験する。
入社後に新入社員教育や研修が行われますが、それだけでは現場で即戦力として活躍することは難しいことを痛感する。
ただ失敗や小さな成功を含めた経験をしているうちに、大体半年もたてば生活に慣れ、一年目の冬くらいになればほとんどのことは自分ででき、お客さんに説明できるようになっているはずだ。
仕事で必要な対応力
駅員の仕事は、列車の運行管理や出札・改札業務のほか、乗客からの問い合わせやトラブル対応など、さまざまな役割を求められる。
臨機応変な対応力や、クレームやトラブルを適切に処理するスキルが求められます。
人見知りや物静かな新人も、図太くなれる。
駅員の働き方:きつい点とやりがい【メリット・デメリット】
駅員は多くの鉄道会社社員が避けては通れない道。
そんな駅員の働き方に関して、むずかしさとやりがいをメリット、デメリットで紹介する。
駅員のメリット
ざっと駅員として働くメリットを挙げてみた。
筆者は1年ほどしか駅員の経験がないが、長く働きコツを掴めばつかむほど働きやすい職場ではないだろうか。
一部を深堀してみよう。
時間を有効活用しやすい
駅員は泊まり勤務や日勤の組み合わせシフトとなることが多く、泊りの場合は丸一日ほど拘束されるが、翌日の午後からはフリーとなることが多い。
当然、平日・休日関係なく働くことにはなるが、おかげで休日のガラガラな観光地やテーマパークを楽しむことができるのは大きな利点。
繁忙期や異常時が起こらなければ、残業が発生することも少ないため時間の有効活用もしやすい。
だからと言って飲み会やパチンコばかり言ったらだめ!
学生ノリが通用する
駅員は新人から入社数年目の若手が半数以上なので、学生ノリがまだ通用しやすい。
上司もそれをわかった上で教育してくれることが多く、良い意味でフラットな関係性を築ける。
泊り明けの同僚や先輩とお昼に行ったり、買い物に行ったりとアクティブな人は学生の延長のように楽しめるかも。
仕事できない中堅社員が支社や運転士、車掌から戻ると浮く可能性が高いが、この記事の読者に中年がいないことを祈るのみだ。
無料で英会話の機会がある
特にここ最近海外からのお客さんが増えているため、英語を話す機会が増えているだろう。
筆者も大都市のターミナル駅で働いていたため、頻繁に海外のお客さんとやり取りをし、英語を話す、聞くことに抵抗がなくなった。
そして最終的に英語を使った仕事がしたくなり転職までした
英語を完璧に話すことは難しいが、外国人を見ておじけづくことがなくなるという図太さは駅員として働いた際に身に付いた能力(?)だ。
駅員のデメリット
駅員のデメリットも当然ある。
不健康な生活習慣 (食事、睡眠)
鉄道会社の現業勤務で最も多い悩みが健康ではないかと思っている。
独断だが、現業勤務の人は5~10歳分老いるのが早いし、一般的な40代ではなく30代から健康関連の話題が盛んになる。
それもそのはず。
泊まり勤務で睡眠時間は不規則。
勤務中の食事もカップラーメンや駅の売店で買えるものから、駅弁と加工食品のオンパレード。
仕事中は精神的にすり減ることも多いが、体力勝負の一面もある。
こういう生活を10年も続けていれば、体に影響がでてくるのも当たり前だ。
長く健康に働きたければ、駅員をずっと続けるのは考えもの。
成長実感の少なさ
駅員としての知識や経験で成長を時間できることもあるが、みんなの同期はその時に何をしている?
海外出張に行ったり、顧客にプレゼンしたり、PCを駆使して優れたデザイン・内容の資料を作ったりしているのではないだろうか。
比べたらきりがないが、人によっては着実に社会人と成長する周囲を見て、今の状況に不安を覚える人もいると思う。
特に総合職の入社後数年の現場期間は、新卒・第二新卒のボーナス期間を無駄にすることになるため極力鉄道マンとして働く覚悟のある人のみにしかおススメできない。
長期連休はまず期待できない
多くの駅員にとって最もデメリットに感じることは、世間の長期連休中に同じように休みを取得するのは大変という点だ。
4連休以上取れた記憶がない!
メーカー社員がやっているような、お盆に1週間休んで海外旅行なんてのは諦めるしかない。
逆に考えて、1~2泊程度の旅行であれば、平日に混雑なく、安く宿泊できるというメリット部分を活用していくのが良い。
目の前の迷惑客・クレーマー対応で精神がすり減る
駅員は一度や二度ではなく、クレーマーや迷惑客に遭遇するはずだ。
時間が経って慣れたり、もともと図太い性格だったりすればなんてことないかもしれないが、初めのうちは「社会人の洗礼」を受ける気分だ。
初めから会話が成立しないクレーマー対応に疲弊して会社を辞める新人・若手は一定数いる。
やってみて本当に向いていないと思ったら、転職活動の前に、自身のキャリアについて相談する相手がいると良い。
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悩みを聞いてくれる人がいるだけで救われるという時期もあるはずだ。
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駅員の仕事が向いているか調べる方法
以下で無料・登録なしで利用できる自己診断・適職診断ツールも紹介している。
そもそも接客業(人と関わる仕事)が向いていないという分析結果が出た場合は、事務仕事など他の仕事も視野に入れて就職・転職活動をした方が良い。
それだけ、駅員という仕事は社内社外それぞれの人間関係が重要となる仕事である。
駅員の仕事はきつい?駅員の仕事内容とメリット・デメリットまとめ
今回は「駅員の仕事内容とメリット・デメリット」について、元JR総合職の筆者が解説した。
駅員の仕事は大きく以下の3つ
・出札業務 (みどりの窓口できっぷを販売)
・改札業務 (改札口お客さま対応)
・輸送、運転 (ホームでの顧客対応や電車の入れ替え・連結作業)
駅で働くメリット
駅で働くデメリット
鉄道会社や駅員でこのままキャリアを続けるべきか悩む人は、こちらの記事も判断材料の一つにしてみよう。
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