JR東日本の中途採用・経験者採用への応募は企業HPだけ見ていればいいの?
今回は元JR本州の事務系総合職として駅、運転、オフィス業務を経験した筆者が、JR東日本の中途採用・経験者採用について解説する。
というのも、昨年SNSにて「鉄道会社から転職した業界は?」とアンケートとったところ、なんと「他の鉄道会社」が1位になったからだ。
もしかしたら様々な理由から、職場を離れなければいけないだけで、鉄道会社に入りたい人は多いのではないか。
そう考えたので、この記事ではJR東日本に中途入社で入る方法やメリットについて解説していく。
- JR東日本の中途採用時期は総合職は通年、エリア職は2024年5月応募・9月入社
- とあるが騙されてはいけない。いずれにしても通年採用と考えた準備をしよう
- 3つの理由から極力直接応募ではなく、転職エージェントを活用すべき
- 転職エージェントで求人募集しており、そちらの方が効率・成果も良い
JR東日本中途採用・経験者採用はいつ?
JR東日本の場合、経験者採用向けのマイページがある。
今現在記載されている内容は、2024年3月時点で「総合職は随時受付中」「エリア職は2024年9月入社エントリーの応募締め切りが同年5月8日」だ。
ただしこれだけを鵜吞みにして、9月入社は難しいからあきらめようと即座に判断するのはもったいない。
JR東日本の中途採用情報
採用計画 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
---|---|---|---|
エリア職 | 110人 | 110人 | 120人 |
総合職 | 10人 | 10人 | 30人 |
その他特記事項 | なし | 重点成長分野で新卒・経験者含め100人 | ジョブ型&ウェルカムバック |
エリア職は9月入社のエントリーをマイページ上で記載しておきながら、採用計画には通年入社可能とある。
実際にはエリア職でも1月応募締め切り・6月入社があった。
実際の入社人員に多少の増減はあるにしても、コロナ禍明けということもあり、中途採用人数も増加傾向にある。
新卒経験者合わせて600人のうち、経験者で150人以上をカバーすると聞くと過去の状況からは考えられないほどに多い。
JR東日本の転職募集要項
JR東日本 | 総合職 | エリア職 |
---|---|---|
応募資格 | (1)募集職種の業務内容に関連した十分な経験および能力を有する方 (2)4年制大学を卒業した方または大学院を修了した方 | (1)高等学校卒業以上の方 (2)職務経歴は問いません |
選考フロー | ・書類選考/Webテスト ・面接 | ・書類選考/Webテスト ・Web面接/適性検査/健康診断 ・面接 |
人数 | 10名程度 | 110名程度 |
仕事内容 | まちづくり、新事業創造、MaaS事業戦略、Suica事業企画、国際事業、輸送、車両ほか | 駅・乗務員、車両、機械設備、建築、情報通信、事業用地管理、国際事業ほか |
これは昨年度の募集要項だが、今年と大きくは変わらないだろう。
- 一人ひとりの個性を重視した多様な人材の採用
- 高い専門能力を発揮し、新しいサービスや価値を創造していく人材の採用
- 「開発・不動産」「Suicaサービス」「データマーケティング」の3分野はジョブ型採用
- 地域貢献意欲が高い人材の採用(エリア8区分)
ジョブ型採用となる3分野に知見のある人にとっては特にチャンスだ。
ただし、そうでない大多数の応募者にとっても、今までの経験や自分の持つ強み・個性をアピールすることで、内定の可能性は上がるだろう。
JR東日本中途採用・経験者採用の倍率・選考方法は?
JR東日本の中途採用・経験者採用の倍率は数十倍程度と言われている。
これは大卒の新卒採用時、採用予定数とプレエントリー数を比較した20倍~という倍率から想定したものだが、JR東日本ほど大手企業となると全国各地から転職希望者が応募をしてくる人気企業の一つだ。
JR東日本中途採用・経験者採用の倍率・難易度
こちらも参考程度に。
「dodaの転職人気ランキング」によれば、東日本旅客鉄道(JR東日本)は鉄道会社の中だけではなく、社会人からも”働きたい企業”としてトップクラスに位置しているようだ。
会社名 | 転職人気ランキング順位 |
---|---|
東日本旅客鉄道(JR東日本) | 21位 |
東海旅客鉄道(JR東海) | 34位 |
西日本旅客鉄道(JR西日本) | 73位 |
九州旅客鉄道(JR九州) | 97位 |
これだけ人気の企業なのに、年間150人程度しか中途採用として取らないのであれば倍率は高くなるのもうなづける。
JR東日本中途採用・経験者採用の選考方法
JR東日本の中途採用選考方法は以下の通りだ。
Webテストについては適性検査AがSPI-G、適性検査Bがクレペリン検査、鉄道総研の図形判断など。
事前にしっかり準備対策を行っておこう。
JR東日本への転職に向いている人の特徴
元JR本州3社で事務系総合職として、現場からオフィス業務まで一通り経験した筆者が、「正直ベース」でJR東日本への転職に向いている人の特徴を2つ挙げる。
仕事に対する使命感・情熱のある人
鉄道の仕事は想像の数十倍は泥臭いと思った方が良い。
大都会の駅で働く駅員だって、新駅や駅舎改良プロジェクト、海外事業に携わっている者だって、相当の苦労や地味な作業の連続だ。
それをはねのけて「地域貢献・社会貢献」「目の前のユーザーに対する価値提供」をしたいという使命感のある人こそ、JR東日本に応募すべきだ。
外から見たイメージ・憧れどおりと考えると後悔する
いまだに鉄道業界は「ホワイト企業」とか「年収1000万円が当たり前」とか堂々と嘘を吐いているサイトも多いが、信じないようにしてほしい!
開発・不動産/Suicaサービス/データマーケティングに知見ある人
同社が採用計画の中で語っているように、専門性の高い領域に対する需要が非常に高い。
鉄道業界ならではの風通しの悪さや物事の決まるスピードの遅さはあるが、これらの領域では比較的自由に仕事ができる。
もしJR他社や私鉄他社でこの分野で取り組んでいた人がいれば、「業界最大手」JR東日本ならではのスピード感、先取り感を体験できる可能性はある。
処遇面談の中でどんなしがらみや進めにくさがあるかは確認した方が良い!
★JR東日本への中途採用に興味があれば、転職エージェントを覗いてみよう↓↓
リクルートエージェント 転職者の約6割が利用している大手転職エージェント | 公式サイトを見る | |
doda 業界トップクラスの求人数と手厚いサポート 転職サイトとしての活用も◎ | 公式サイトを見る | |
マイナビエージェント 20代・第二新卒からの高い満足度! 都市圏・若手向け求人豊富 | 公式サイトを見る |
マイナビのプロモーションを含みます
JR東日本の中途採用に転職エージェントがおすすめな理由
結論から言えば、思考停止で企業サイトの採用ページから応募せずに、「転職エージェント」を活用すべきだ。
理由を以下にて解説する。
- 非公開求人を紹介してもらえる可能性
- 直接応募と違い待ちぼうけにならない
- 競争を勝ち抜くノウハウが身につく
1. 非公開求人を紹介してもらえる可能性
鉄道会社に限らないが、転職エージェントは一部求人を非公開にすることで「質の良い、条件にマッチしている応募者」に限定した転職サポートを行っている。
リクルートエージェントを例にとると、公式ホームページに記載の公開求人数に対し非公開求人が5対4くらい。
つまり相当数の非公開求人がある。
JR東日本の採用ページでは「総合職」「エリア職」と一括りになっているが、転職サイト・エージェントでは具体的なポジションを確認できることも多く、それだけで転職活動が効率的に行える。
具体例は明かせないが、さっと調べただけでもこのような求人募集を確認できた。
案件イメージ (例) |
---|
大手私鉄A 総合職(コンプライアンス/サービス企画ほか) |
JR某社B 事業企画・サービス企画 |
JR某社C システム・アプリ開発 |
大手私鉄D 用地管理 |
大手私鉄E 総合職(法務) |
JR某社E 総合職(国際法務、知財、経理、デザイナー) |
2. 直接応募と違い待ちぼうけにならない
直接応募の場合、いつまで待ったら企業から連絡が来るのか、採用がいつ再開されるかどうかもわからぬまま待つこととなる。
細かく選考ルートやスケジュールが書かれている鉄道会社であれば良いが、JR東日本の場合エリア職の募集締め切りと入社時期以外の選考スケジュールがわからない。
つまり、無事応募書類を提出したとしても企業からの反応を待ち続けることしかできない。
その点、転職エージェントに登録すれば、希望企業・業界を伝えた上で募集があった場合は「応募」、募集が無ければ「縁がなかった」と次に進むことができるので、転職活動をスムーズかつ主体的に進められるだろう。
例えばJR東日本と縁がなくても、首都圏の大手私鉄を紹介してくれる、など
3. 競争を勝ち抜くノウハウが身につく
特定の職種に応募する場合であれば経験・知識がそのままアピールポイントとなる。
一方で、あなたを含む多くの読者にとって、職種を指定した採用でない場合、あなた自身の強みをどのように伝えるべきか、有利に選考を進められるかわからない場合も多いかと思う。
そのような際、鉄道会社の選考に合わせた応募書類の添削や面接準備のサポートを無料でサポートしてくれるのが、転職エージェント。
JR東日本のような巨大企業ですら、中途採用150名程度と少ない枠を争うこととなるため、客観的に自身の強みを分析することは重要だ。
筆者はこれまで2度の転職でエージェントを活用しているが、自分の経験やスキル、企業へのアピールポイントを整理する点で本当に役に立ったのを実感している。
というか、それ無しで直接応募するなんて考えられない。
★JR東日本への中途採用に興味があれば、転職エージェントを覗いてみよう↓↓
リクルートエージェント 転職者の約6割が利用している大手転職エージェント | 公式サイトを見る | |
doda 業界トップクラスの求人数と手厚いサポート 転職サイトとしての活用も◎ | 公式サイトを見る | |
マイナビエージェント 20代・第二新卒からの高い満足度! 都市圏・若手向け求人豊富 | 公式サイトを見る |
マイナビのプロモーションを含みます
JR東日本への転職におすすめの転職サイト・エージェント
転職エージェントは紹介してきた「リクルートエージェント」「doda」「マイナビエージェント」の3つで間違いない。
実際にJR東日本の中途採用募集が確認でき、いずれも鉄道会社への転職を志すような転職初心者におすすめなエージェントだ。
合わせて「求人チェック」「適職診断ツール活用」のためにリクナビNEXTを登録しておいても良い。
筆者も登録・実際に利用済!
各社の特徴を紹介していくので、時間が合ったら見てみてほしい。
会社名 | リクルート エージェント | doda | マイナビ エージェント | リクナビ NEXT |
---|---|---|---|---|
タイプ | 転職エージェント | 転職サイト・エージェント | 転職エージェント | 転職サイト |
料金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
求人数 | 21万件(非公開求人) | 約20万件(非公開含む) | – | 10万件以上 |
ココがおすすめ | 圧倒的知名度と充実した転職サポート | 業界最大級のサイト・エージェント・スカウト全て利用可能 | 若手・第二新卒向けに強み | 人材大手リクルートの転職サイト。 スカウト・レコメンドが使える |
ココがいまいち | サポートは3か月目安。希望と合わない求人紹介の可能性 | キャリアアドバイザー面談は確約ではない | 30代以上・3大都市圏以外では求人多くない | 転職意欲が高い場合、転職エージェントを使った方が無駄な労力かからない |
ページ | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
マイナビのプロモーションを含みます
リクルートエージェント
リクルートエージェントは業界最大級の公開・非公開求人を誇る、日本を代表する人材紹介会社。
若手の半数が同社に登録し、水面下で転職活動をする際に活用されていると、前職でもっぱらの噂だったのがこのリクルートエージェント。
大手ならではの手厚いサポートだけでなく、セミナーや転職フェアの開催も多いので、「転職」が頭にちらついた段階の方にもおすすめ。
\ 業界最大級の求人数! /
おすすめポイント
求人の豊富さや転職活動における文書作成・修正のサポートはもちろん、転職イベントの充実度に圧倒されるはずだ。
転職が気になったレベルで登録した筆者も、1~2か月後には「転職活動してみよう!」と前向きになれるような展示会や転職フェアが多く実施されていた。
doda
dodaは人材紹介会社パーソルキャリア(旧: インテリジェンス)が運営する、業界大手の転職エージェント。
求人数はリクルートエージェントに次いで多く、若年層~ミドル層まで業界業種問わず多くの案件を持っているため、初めての転職におすすめだ。
そして転職サイト、転職エージェント、スカウトとして多様な使い方ができる点は他社にはない大きなメリット。
気になったら、下記dodaのの求人検索から「JR東日本」と検索だけでもしてみてほしい!
経営統合を経て成長したメガベンチャーならではのエージェントの熱意と手厚いサポートが特徴。
\ 転職を網羅的に知りたい転職初心者向け /
おすすめポイント
メインの求人案件的には、30代で複数回か転職した人向けというよりは、初めて転職する人向けにより一層おすすめできる転職エージェント。
他の大手総合型エージェントに比べるとキャリアアドバイザーの年齢も全体的に若いようで、近い目線でサポートしてもらえる点が魅力的。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは20代の転職エージェント満足度No.1 (2023年オリコン顧客満足度Ⓡ転職エージェント 第1位)。
就活生から絶大な知名度を誇る「マイナビ」は、イメージ通り第二新卒や20代といった若手の転職活動に強みがある。
マイナビエージェントは転職エージェントだが、マイナビ転職という転職サイトも運営中。
\ 大都市圏の20代・第二新卒におすすめ! /
マイナビのプロモーションを含みます
マイナビエージェントではないが、マイナビ転職の自己診断・適職診断ツール「ジョブリシャス診断」は非常に使えるツールだと筆者は思っている。
おすすめポイント
「R社やD社に比べて紹介求人数少ないんでしょ?」と侮ることなかれ。
同社にしかない独占案件は実はかなり良い案件が多い。
就活を失敗した、新卒で入った会社が思ったのと違う、と悩む方はぜひ登録して独占案件から優良求人にありつこう。
第二新卒に近い=若ければ若いほど、優良求人が多いようだ。
JR東日本の書類選考通過できる職務経歴書・作文の書き方
転職活動において、書類選考は最初の大きな関門である。
多くの応募者の中から選ばれるためには、職務経歴書と作文が重要な役割を果たす。
細かな説明はしないものの、ここでは書類選考を通過するためのポイントをわかりやすく説明する。
職務経歴書のポイント
・明確な構成
・成果を具体的に記述
・わかりやすい言葉遣い
以上を徹底したい。
明確な構成
職務経歴書は読み手が情報をすぐに把握できるよう、明確な構成で書く必要がある。
個人情報、職務経験、学歴、資格・スキルといったセクションを設け、それぞれの内容を整理して提示すること。
成果を具体的に記述
単に職務内容を列挙するのではなく、具体的な成果や貢献を強調する。
達成した目標、改善した点、貢献した価値などを数字や事例を交えて具体的に記述することで、実力をアピールできる。
わかりやすい言葉遣い
専門用語や略語は避け、わかりやすい言葉を使って書く。
読み手が情報をすぐに理解できるよう、簡単な表現を心がけること。
作文のポイント
・自己PRを明確に
・課題解決のエピソード
・簡潔さを意識
自己PRを明確に
応募する企業や職種に合わせて、自分の強みや適性を明確にアピールする。
なぜJR東日本で働きたいか、(希望となる職種があれば)なぜその職種を希望するのか、どのような貢献ができるのかを具体的に述べる。
ただし自慢にならないように。あくまで、JR東日本にとってどんな採用メリットがあるかを伝えること
課題解決のエピソード
過去に直面した課題や問題をどのように解決したかのエピソードを記述する。
プロセスと結果の両方を詳しく説明し、問題解決能力や柔軟性をアピールする。
簡潔さを意識
冗長にならないよう、ポイントを絞って簡潔に書く。
要点を明確にし、読み手が内容をすぐに把握できるよう工夫する。
JR東日本に転職して後悔する可能性があるか?
これまでJR東日本に中途採用で入社するためのベストな方法について提案してきたが、だからと言って「今すぐ応募した方が良い!」と言いたいわけではない。
憧れやイメージ先行で入社をすると失敗しがちなのが鉄道会社。
- 鉄道業界=ホワイト業界と思っている人
- 入社すれば収入に全く困ることはないと思っている人
- オンオフメリハリつけた生活を期待している人
- 大規模プロジェクトを前線でばりばりさばく自分をイメージする人
冒頭に述べたとおり、鉄道業界は地道で泥臭い仕事の上で成り立っていることを理解しよう。
鉄道業界全体として考えれば、JR東日本はビジネス規模、待遇、将来性それぞれ悪くないので、納得感を持って自分の職務に向き合えるだろう。
筆者自身も外から見えるイメージで鉄道会社に入社して失敗。できる限りの方法で情報を入手すべきだったと痛感している
JR東日本中途採用・経験者採用はいつ?倍率は?【まとめ】
この記事ではJR東日本の中途採用・経験者採用がいつ行われるか、難易度や倍率について解説した。
JR東日本は企業の採用HPからの応募しかできないように見えがちだが、必ずしもそうとは限らない。
転職活動を効率よく、アドバイスをもらいながら進めるには転職エージェントに頼った方が良い。
もしJR東日本の中途採用がうまくいかなかった場合でも、JR他社や関東大手私鉄の求人募集に出会える可能性も高い。
- 非公開求人を紹介してもらえる可能性
- 直接応募と違い待ちぼうけにならない
- 競争を勝ち抜くノウハウが身につく
★JR東日本への中途採用に興味があれば、転職エージェントを覗いてみよう↓↓
リクルートエージェント 転職者の約6割が利用している大手転職エージェント | 公式サイトを見る | |
doda 業界トップクラスの求人数と手厚いサポート 転職サイトとしての活用も◎ | 公式サイトを見る | |
マイナビエージェント 20代・第二新卒からの高い満足度! 都市圏・若手向け求人豊富 | 公式サイトを見る |
マイナビのプロモーションを含みます
このブログでは鉄道会社からの退職をメインに鉄道会社のブラックな一面・ホワイトな一面を紹介している。
もしよければ他の記事にも目を通して、本当に「JR東日本で働くこと」が自分の理想なのかどうかを確認してみるのもおすすめ。
気になることや意見があれば、問い合わせからお気軽に連絡をしてほしい。