「JR総合職を本社勤務経験後に辞める」経験をしてきた筆者が、鉄道会社の内情について記事を書いていく。
まずは鉄道会社入社後に知ることとなった、デメリットについて。
鉄道会社の仕事や内情を知りたい就活生だけでなく、鉄道会社の中でもがくあなたが面白可笑しく読める記事になっていれば幸いだ。
※記事の内容は当時の筆者の経験を元にした個人の意見。
鉄道会社のホワイトな一面ももちろんある。
ホワイトな面についても、おいおいじっくりと説明していきたい。
・JR本州3社のどこかへ総合職事務系新卒入社
・駅、運転士、支社本社経験後、転職
・大手日系海外営業・マーケ・駐在
あの頃が嘘だったように日々充実している。
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鉄道会社のブラックな内情9選【やめとけリスト】
- (三) 高卒元ヤン上司のせいで時間・精神が消耗
- (一) 手当・ベース給料低い
- (左) 転職に使えるスキルはソフトスキル
- (中) 入社数年後のキャリア損失感キツい
- (捕) 最も官僚主義に近い事業会社
- (右) 世間一般の長期連休は無いと考える
- (遊) 現場での人付き合い次第で大学生並みに堕落
- (二) 微妙なノルマ兼インセンティブ
- (投) 緊急対応で休祝日が消失(人身事故、強風、豪雨、豪雪等)
1 (三) 高卒元ヤン上司のせいで時間・精神が消耗
高卒から現場・支社経験を経て管理職になった人の大半は、ガキ大将がそのまま大きくなったような人達だ。
部下に厳しく、上にこびるというヤンキー気質が強く、鉄道職・総合職関係なくヤンキーっぷりを発揮する。
上司がむしゃくしゃした夜は、強制赤ちょうちん。
上司が上から褒められてうれしい夜も、強制赤ちょうちん。
上司は連帯感を必要以上に気にするので、気に入られるためには自己犠牲が必要である。
社員・元社員が内情を明らかにしている転職会議やOpenworkは入社前に要チェックだ。
鉄道会社からの転職を考えている読者のみんなもわかってくれるよな。
筆者が所属する部署は自他ともに認める「上司のパワハラ」ブラック職場であったことから、転職時の退職相談すら、嘘の理由をついた。
面接で会社を早退・欠勤するときすらめちゃくちゃびくびくしていたのは良い思い出だ。
2 (一) 手当・ベース給料低い
筆者はJR勤務。
基本給を見るとベース給に地域手当が加算されている。
物価や生活費の地域格差を是正するため、都市圏ではベース給に10%程度が加算される。
一方、地方ではこの地域手当がベース給の1-3%しかつかず、合算した基本給の少なさを見た同期は「いい大学でてこんな少ない給料なのか」と愕然としていたが、筆者は大都市圏の大駅勤務だったためガッツポーズをしていたな。
さらに、ボロさと引き換えに破格の寮や社宅ではなく、個人で賃貸契約した場合の家賃手当は最大3万円/月程度(都市圏でも)。
これまで経験してきた会社の中で断トツ少ない補助だ。
JRの場合、課員(大卒入社~9・10年目)⇒主査(~大卒入社13年)⇒主席(~大卒入社15年)⇒管理職(それ以降)とキャリアを積むことになる。
課員の段階では、年の昇給額は1.5万円/月(昇格あり)、4-5千円/月程度(昇格なし)なので、とにかくまずは主査クラスを目指さないと普通に薄給。
コロナ禍以降、あらゆる業界で物価高に合わせたベアアップがありましたが、鉄道業界では世界一のJR東日本ですら「ベア 5957円(平均1.8%アップ)」と寂しい状況と聞いている。
3 (左) 転職スキルはソフトスキルしかない
イメージの通り、鉄道会社の業務をまるっと別業種・別職種に活かすことは難しい。
転職活動初期の段階では履歴書の職種記入欄で手が止まる。
面接官の興味を引くことができても、即戦力として活躍できる職種は限られるためだ。
そのため、総合職として入社後に転職を決意した場合、できる限り早めの方がおすすめだ。
特殊なキャリアをお持ちでない限り、ポテンシャル採用・第二新卒採用として活動した方が確実に世の中からの評価は高い。
この時期であればエントリーシートやSPI等の試験で落とされる可能性も低く、面接まではたどり着ける可能性が高くなるはず。
私自身ちょうどポテンシャル採用は過ぎて、即戦力採用の年齢に差し掛かる中での転職だったが、もう1年・2年遅かったら未経験職種での採用は無かったと、後に2社目から伝えられた。
4 (中) 入社数年後のキャリア損失感キツい
鉄道職も総合職も関係なく、入社後1-3年ほどは研修という名の現場業務にどっぷり。
メーカーでの現場実習だって長くても2週間、初期配属まで長くても3か月くらいなもんだ。
職場は変われど2年以上現場にいることは、同じ大学の同級生と比べたら特殊な経験。
大学生のような生活が続けられると思っているうちは問題ないが、次第にはっきりと大学同期との差を痛感するようになるはず。
長い目で見れば鉄道や沿線開発に関わるオフィス業務のチャンスは回ってくるが、3年目くらいまでは現場勤務が多数派だ。
外の世界を知る自分だから言えるが、鉄道会社の3年と比べても、馬鹿にされがちな大手日系メーカーの3年はオンオフともに密度が濃い。
さらに長期連休は年に3回、しっかり10連休確保だ。
こんな生活を新卒からしたかったよ。
5 (捕) 最も官僚主義に近い事業会社
JRの場合、日本国有鉄道法に基づき国が運営していた公共事業体なので、イメージ通りの堅苦しさがあった。
というか、筆者はそんなことすら知らず、当時出たばかりのiPhoneをバリバリ活用した、明るい雰囲気の人事を信じてしまった。
しかし国鉄入社、バブル前後入社、氷河期世代、リーマン前後以降と大きく大別した場合、国鉄入社・バブル入社が当時も現在も要職に就いており、会社と上司への忠誠心が求められる。
頭の良さに加え、出世のための立ち回り能力も抜群なこの世代。
それゆえ硬直した組織の変革は得意ではなく、石橋を叩き壊して渡らないタイプが多い。
氷河期以降の世代はよりスマート、かつ新しい風を吹かせられるタイプも多いので、後5~10年で世代交代すると未来も明るくなるかもしれない。
6 (右) 世間一般の長期連休は無いと考える
現場だけでなく、支社・本社社員も、観光地最寄り駅の年末年始多客輸送対応で元気に挨拶だ!
ある程度名の知れた日系メーカーは毎年3回(GW・夏・冬)の大型連休完備、外資系企業でも長期連休取れる。
そんな中「正月休み3日もらえてありがたいです」と課長に感謝する若手(当時)などいていいのか(いや、ない)。
メーカーに転職して長期連休のありがたみを初めて知った。
「年末年始は海外旅行で決まり」なんて方、鉄道会社への入社は本当にナシ。
10年前なら本当にナシ。
今はマシになっているとは言え、仕事増・給料減がと叫ばれている業界だけに厳しいのかもしれない。
7 (遊) 付き合う人次第で大学生並みに堕落
入社数年は総合職同期の繋がりよりも、所属する現場の鉄道職同期や先輩との繋がりが強くなる入社後数年。
確かに楽しく刺激的だが、相手によっては「ボーナス翌日に10万円スロットで失った」なんて笑いながら話すような人もいて、草も生えない。
入社当初の野望・目標を失い、飲み会、ギャンブル、合コンと堕落していった優秀な総合職を何人も見てきた。
目標を持ち続けている人といない人で、入社時は差がなかった総合職社員も、入社数年後はっきりと差がついていることを実感することになる。
もちろん常に問題意識を持って仕事をしている人もいるが、ぶれずに、周りに流されない意志の強さが求められる。
8 (二) 微妙なノルマ兼インセンティブ
職務乗車証や購入券があるため、社員にとって正規料金での切符購入や企画切符は購入する必要はない。
にもかかわらず半期に一度は自社商品の購入を強く推奨される。
友人や親戚用に数千円一度購入すれば文句言われることはないはずだが、実績を気にする上司次第で、達成度や貢献度を公表することもあり、気は抜けない。
1万円を超えると1万円ごとに500円程度還元されるため、地元に友人が多い社員は切符購入を代行して、小銭稼ぎをしていた。
筆者は行きたくもない社販の企画ツアーに、所属部署の誘い(半強制)で何度か参加したことがある。
9 (投) 緊急対応で休祝日が消失(人身事故、強風、豪雨、豪雪等)
さあ今日も夕方まで頑張った、そろそろ資料まとめて帰る準備をと思った矢先、
「ピコーン、ピコーン、〇〇旅客指令より人身事故発生の連絡。17:15分頃、✕✕駅にて人身事故が発生。」
支社の上層部、安全支援の課が「さあ、祭りだ」と言わんばかりにホワイトボードを用意し、会議室へ。
そして現場の応援に各課から数名の派遣要請。
片づけたかった仕事も片づけられず、定時退社もできず、電車が動き出す2時間後、罵声に怒声に疲れて帰宅。
と、このようなことが数えきれないくらいあった。
ちょっと盛った。ぎりぎり数えられるくらいかも。
休日でも輪番の雪害対応などで夕方に電話が鳴り、その日の深夜、田舎駅に向かうということも。
プライベートでも気を使う日々が多く、なかなか身体が休まらなかった。
3連休で台湾一人旅をしたと上司に言ったら、連絡せず海外行くなと切れられた。
鉄道会社のブラックな内情9選【これが嫌ならやめとけ】まとめ
今回は「鉄道会社のブラックな内情9選」として、鉄道会社で働くむずかしさを紹介した。
- (三) 高卒元ヤン上司のせいで時間・精神が消耗
- (一) 手当・ベース給料低い
- (左) 転職に使えるスキルはソフトスキル
- (中) 入社数年後のキャリア損失感キツい
- (捕) 最も官僚主義に近い事業会社
- (右) 世間一般の長期連休は無いと考える
- (遊) 現場での人付き合い次第で大学生並みに堕落
- (二) 微妙なノルマ兼インセンティブ
- (投) 緊急対応で休祝日が消失(人身事故、強風、豪雨、豪雪等)
意外と低い給料、サービス業ならではの余暇の少なさ、堅苦しさや自身の成長など、特に総合職はイメージとのギャップに驚いたのではないか。
こういう経験があったからこそ、今を幸せに感じるかもしれないが、あなたの人生の選択肢は無限である。
そもそも経験する必要なんてないことだってたくさんだ。
ぜひ、鉄道会社の良い点・悪い点両面を見ながら、後悔の無い人生を選択してほしい。
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